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能登半島地震について

 新年が始まったその日、2024年1月1日、石川県能登半島を震源とするマグニチュード 7.6 の地震が発生しました。最大震度は7を記録し、沿岸地域では数分で津波が襲ってきました。家屋の倒壊、火災、がけ崩れ、ライフラインの途絶等で甚大な被害が出ており、石川県内の死者数は232人(1月18日現在)にのぼります。
 犠牲となられた方々に衷心より哀悼の意を表します。また、被災された方々、不安の中で避難生活を余儀なくされている方々、大変な生活を送られている方々に心からのお見舞い申し上げます。
阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震等の地震・津波災害、あるいは各地で頻発してきた洪水、土砂災害等では、どのようにして子どもたちや教職員の支援にかかわっていくか、被災後の心のケアも含む防災教育をどう進めていくかが課題であり、教職員をはじめ多くの支援者のとりくみから経験と教訓が蓄積されてきました。ただ、災害が発生するたびに、その教訓がうまく受け継がれているかどうかは、疑問が残るところです。
私たちは、防災教育を推進してきた学会として、学会員の経験と知恵を集め、過去の体験と教訓を生かした教育復興支援を提案していきたいと考えています。

防災教育学会 会長 諏訪清二

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